靭帯の細胞療法の開発

靭帯損傷は、スポーツ時のみならず日常生活においても受傷する可能性のある外傷の一つです。膝十字靭帯などは自然治癒力が極めて小さいため、治療には外科手術(靭帯再建術)と長期間にわたるリハビリが必要です。

最近では既存の外科手術法に各種幹細胞を応用した報告ありもますが、当社では、その中でも採取が簡便で治癒効果の高い脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)に着目しました。このADSC細胞シートを移植用靭帯に巻き付けて治癒促進を促すという新しい治療法の開発を目指し、慶應義塾大学医学部生理学教室(岡野 栄之 教授)・整形外科学教室(中村 雅也 教授)と共同研究を進め、論文発表及び特許出願を行いました。

発表論文:
Adipose-Derived Stem Cell Sheets Improve Early Biomechanical Graft Strength in Rabbits After Anterior Cruciate Ligament Reconstruction (Am J Sports Med. 2021 Nov;49(13):3508-3518)​